franceピンLanguedoc【ラングドック】

ラングドック(オック語: Lengad'òc)は、フランス南部の地方名で、元々は13世紀にフランス王領に併合されたオック語地方を指す名称。西北からガール県、エロー県、オード県、ピレネー・オリエンタル県を跨いだ広範囲の産地であるために、土壌も多岐に渡ります。海沿いの地域は砂質、石灰質、粘土質で、山側の地域はシストと呼ばれる結晶片眼、泥灰岩、玉砂利などが広がっています。東に位置しているプロヴァンス地方と同様、その多くが典型的な地中海性気候ですが西部では海洋性気候の影響も見られます。夏は雨がほとんど降らずに乾燥しており、冬は穏やかな気候です。トラモンタンと呼ばれる乾いた冷風がブドウ畑を乾燥させ、病害から守ります。 主要品種は、白ブドウがグルナッシュ・ブラン、ブールブーラン、ピクプール、クレレット、ヴェルメンティーノ、マルサンヌ、ルーサンヌなど。また、主にフランス北部で栽培されているシャルドネや、スペインワインに多く使用されるマカベオ(マカブー)も栽培されています。黒ブドウはグルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、カリニャン、サンソーなど。温かい気候を好むブドウ品種が多く、味わいは、まろやかでふっくらとした果実感と、やわらかい飲み心地が特徴です。

franceピンLoire【ロワール】

フランスで最長のロワール川中流域にあり、豊かな自然に恵まれ、その土壌も素晴らしく、野菜や果物の栽培も盛んに行われている地方です。 歴史的な古城が点在することから「フランスの庭」とも呼ばれ、観光地としても親しまれ、2000年にはユネスコの世界遺産にも認定されました。 葡萄畑はロワール川流域に広がり、東西に長いことから気候、地理・地質的にも多様性に富んでおり、多くの種類の葡萄が植えられています。 栽培地は、大きく分けて州都トゥールに一番近いトゥーレーヌAOC、トゥールから東のシュヴェルニーAOC、トゥールから西の方角でロワール川右岸に位置するブルグイユAOC、左岸のシノンAOCが有名です。 西に行く程、海洋性気候、東に行く程、大陸性気候の影響を受け、ロワール河とその支流によって造られるミクロ・クリマも葡萄栽培に大きく関わっていると言われています。