フランスで最長のロワール川中流域にあり、豊かな自然に恵まれ、その土壌も素晴らしく、野菜や果物の栽培も盛んに行われている地方です。 歴史的な古城が点在することから「フランスの庭」とも呼ばれ、観光地としても親しまれ、2000年にはユネスコの世界遺産にも認定されました。 葡萄畑はロワール川流域に広がり、東西に長いことから気候、地理・地質的にも多様性に富んでおり、多くの種類の葡萄が植えられています。 栽培地は、大きく分けて州都トゥールに一番近いトゥーレーヌAOC、トゥールから東のシュヴェルニーAOC、トゥールから西の方角でロワール川右岸に位置するブルグイユAOC、左岸のシノンAOCが有名です。 西に行く程、海洋性気候、東に行く程、大陸性気候の影響を受け、ロワール河とその支流によって造られるミクロ・クリマも葡萄栽培に大きく関わっていると言われています。
生産者名 | Arthur Peltier アルチュール・ペルティエ Achille Ravineau アシル・ラヴィノー |
Valaire ヴァレール
サントル・ヴァル・ド・ロワール地域圏のロワール=エ=シェール県の中央部。ブロアから南南西方面に14キロ程離れた場所に位置する村です。ロワール渓谷と丘陵地帯の小さな農業地帯の一部で、気候は、海洋性の影響を受け、日照時間が長く、夏季に雨が少ないという特徴を持つ、ロワール渓谷気候に属します。
10年来の友人で共にブルゴーニュで栽培と醸造学の学士号を取得したアルチュール・ペルティエとアシル・ラヴィノー。
彼らはお互いのファミリーネームをドメーヌ名に、2023年に生産者としてのスタートを切りました。
学士号取得後は、アルチュールはクロ・デュ・テュ・ブッフで、アシルはエルヴェ・ヴィルマードで、それぞれ研修を積み、
2021年から少しずつ畑を手に入れ、ブロアから14キロ程離れた村ヴァレールにドメーヌを構えました。現在は5haを所有。
2021年と2022年は、彼らが手掛けた葡萄をクロ・デュ・テュ・ブッフ、エルヴェ・ヴィルマード、レ・カプリアードに販売をしました。
本格的にワイン造りに踏み切る前にしたこの2年間の葡萄栽培の経験によって、より深くテロワールを知ることが出来たという二人。
真面目を絵にかいたような彼らが醸す期待いっぱいの初ヴィンテージがいよいよリリースです!
《テイスティングコメント》
うっすらピンクがかったイエロー。ほんのり濁りあり。
パイナップル、カリン、白い花の蜜。香りの奥にべっこうのような甘さを感じる。
口に含むとふくよかな酸とともに熟したリンゴの果実感、後味に白コショウのようなスパイス感と程よい苦み。
抜栓3日後も何の遜色もなく美味しく楽しめる。若干の旨味(塩味)が乗ってきて食欲をそそる味わいに変化する。
《テイスティングコメント》
淡く綺麗なイエロー。中程度の厚みを感じる若干の粘性。
キンカンやカリン、ミント系のハーブの香り。ミネラル感とビターなニュアンスが強く
後味にスパイスと穏やかな酸が残る。熟した果実のアロマティックさが特徴。
前菜からメインの魚料理まで幅広く合わせられる味わい。
《テイスティングコメント》
綺麗なイエロー。柑橘系の爽やかでフレッシュな香り。
雑味の無い上品なソーヴィニヨンの美味しさが口いっぱいに広がる。
砂糖漬けレモンのような甘やかさもあり余韻に残る苦みがアクセントに。
《テイスティングコメント》
ルビーがかったムラサキ色。
山ぶどうを思わせるジューシーな香り。
コーのニュアンスが強く、溶け込んだウェットなタンニンが心地よい。
酸も程よく後味にグッと旨味が乗ってくる。バランス抜群。
《テイスティングコメント》
ほんのり濁りのある薄めの赤ムラサキ色。
瑞々しく妖艶な印象。
シュヴェルニーらしい青みがかったニュアンスやローズマリーの香りが心地よく、
フィニッシュにグレープフルーツの皮のような爽やかな苦みとタンニンが感じられる。