Producer introduction
生産者紹介
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ワイン生産者としては大先輩であるフレデリックと「Amis Comme Cochons」(遊び仲間)だよと言えるほど対等な友人でいられるのは、彼からのバイク仲間としての尊敬があるからだろう。
栽培においてもフレデリックから買い葡萄のオファーを受けるほど厚い信頼を得ている。
最近は自身のドメーヌに葡萄を優先するためフレデリックには近隣の信頼できる別の栽培者を紹介している。カーヴを建築したのはフレデリックのカーヴを建てた建築家と同じ建築家だ。
2010年に建設をしてから少しずつ必要なマテリアルを揃え、2022年には増設をした。
良いワインは良いブドウと畑で造られるという原則に基づき、収穫を尊重し、ブドウがその力を十分に発揮できるような機能的なセラーを設計した。
断熱性に優れ、土着酵母のみを使用する発酵に、最適な温度管理をかなえる冷蔵装置を備える。
温度管理を徹底するために醸造にはステンレスタンクを使用している。
非の打ちどころのない衛生管理のなか、ワインは一切の添加物を加えることなく醸造・熟成される。
祖父が土地を手に入れたのは1968年。
その頃に植えられたカリニャン、サンソー、グルナッシュ、シラー、グルナッシュ・ブラン、ユニ・ブランの畑にはテロワールが持つポテンシャルを大いに感じたが、それから37年後、畑を引き継いだローランは、樹齢55年の古木を残し、ストレスを与えないよう、ブドウの成長を止めずに自然に生育させるため、大規模な仕立て直しを行った。
彼の哲学は、"トリック "を一切使わず、亜硫酸もほとんど使用しない、テロワール主導の本物のワインを造ること。
最近ではビオディナミ農法に移行しつつある有機農法で、耕作、処理、すべての手作業(剪定、除芽、葉摘み、棚仕立て、収穫)は月の暦に従って行っている。
厳しい剪定によって、ブドウの木とテロワールとの完璧なバランスを保つことが重要だと考える。手摘みで収穫をし、良いものだけを残すために細心の注意を払って選別をする。
フェノールが熟した状態で収穫することに拘っているため、2回に分けて収穫する区画もある。
2008年の初ヴィンテージ以来、ブドウの木とテロワールに耳を傾ける”職人的生産者であること”を大切にしてきた。
そんな彼の野望はただ1つ、「ワインを手に取ったすべての人に最大限の喜びと感動を与える」こと。(2023年10月)